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サイバーセキュリティにおけるクラウドセキュリティの重要性

はじめに

パブリッククラウドの活用は、多くの企業にとってビジネスの柔軟性と効率を向上させる手段となっています。しかし、その反面、セキュリティに関する懸念や課題も存在します。本記事では、特にパブリッククラウドにおけるセキュリティ対策の重要性と、設定ミスやに焦点を当てた対策について詳しく解説します。

目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.クラウドセキュリティとは?
  3. 3.なぜクラウドセキュリティが狙われるのか
  4. 4.設定ミスや権限の管理不足の対策方法
  5. 5.今後のパブリッククラウドセキュリティの展望


クラウドセキュリティとは?

クラウドセキュリティは、企業が利用するパブリッククラウドのセキュリティを確保するための施策を指します。パブリッククラウドは、多くの企業が共用する環境であり、クラウドプロバイダーが提供するプラットフォームを通じてサービスが提供されます。代表例としてはAmazonが提供しているAWS(Amazon Web Services)やMicrosoftが提供しているAzure、Googleが提供しているGoogle Cloudなど様々な企業がクラウドサービスを提供しています。


一見、クラウドプロバイダー側がセキュリティを担保しているかと思われますが、そうではありません。クラウドサービスには「責任共有モデル」と呼ばれるクラウドプロバイダーと利用者間の責任範囲が明確に記されています。

利用者側に責任があるものの実際の例として以下が挙げられます。

このように利用者側の責任は多く存在します。また、IaaS/PaaS/SaaSそれぞれで、責任範囲が異なるため利用者側で各サービス形態を理解する必要があります。

そして、責任共有モデルを熟知した上でのクラウドサービスの利用と適切なセキュリティ対策を講じない場合、複雑なセキュリティ課題に直面する可能性があります。


なぜクラウドセキュリティが狙われるのか

パブリッククラウドがターゲットとなる理由の一つは、その公開された性質です。

クラウドサービスはインターネットに接続してコンソールを操作していくのが基本的な使い方であるため、極端に言えば、誰でもインターネットを通じてアクセス出来てしまいます。そのため、ストレージの公開設定やFW等の通信設定、アイデンティティ管理を適切に行わないと、巧妙な攻撃者が容易に狙うことができます。近年ではこのような内部要因による設定ミスを起因とした重大インシデントの発生が問題視されています。

実際に日本企業の情報漏洩の原因について、8割が内部要因による情報漏洩であることがIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)より報告されています。

引用先:IPA「企業における営業秘密管理に関する実態調査2020」より

ついつい、ランサムウェア対策や不正アクセスなどの外的要因に目を向けがちですが、日本においては設定ミスやアイデンティティの管理不足による内部要因によるインシデントが多くを占めています。

では、設定ミスや権限の管理不足をどのように対策するか解説します。


設定ミスや権限の管理不足の対策方法

対策の一例として、インフラのコード化(IaC: Infrastructure as a Code)を用いて、設定を自動化し、変更管理をしやすくすることが挙げられます。コード管理の為、Gitなどのバージョン管理ツールを使用すれば設定変更の履歴も管理することも可能です。

また、クラウドの設定ミスや権限の過剰付与・不必要な権限の放置などの対策の一環として、CNAPPと呼ばれるソリューションの導入を近年では注目されています。CNAPPを導入することで、設定ミスや権限管理状態などの潜在的なリスクを可視化することに加えて、クラウド環境のワークロードの脆弱性についても診断することが可能です。


CNAPPについて詳しく知りたい方はこちらのブログをご覧ください!

  クラウドセキュリティで話題の「CNAPP」とは? クラウド利用が進む中、サイバーセキュリティ対策として注目されるCNAPPについて、解説します。 株式会社電通総研セキュアソリューション


今後のパブリッククラウドセキュリティの展望

パブリッククラウドの利用が急増する中で、セキュリティ対策の進化も欠かせません。前述のCNAPPの導入で潜在的な内部要因を根絶することが、クラウドの性質に合ったセキュリティ対策と考えております。また、AIや機械学習を活用した脅威検知の高度化や、クラウドネイティブなセキュリティツールの導入によって、よりプロアクティブな防御策が求められています。


弊社では、パブリッククラウド環境のセキュリティ対策として純国産CNAPPの提供をしています。あわせてSOCでの運用サポートや、企業全体のセキュリティリテラシーの底上げを図るセキュリティ教育プログラムもご好評いただいております。

限られたリソースで効果的にクラウドセキュリティを強化されたい方は、ぜひご相談ください。

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